俳句日記

● つれづれなるままに.....。鈴木利雄です。鈴木歩観(ぽかん)と呼ばれています。「歩観」は俳号です。「降りてくる」句を書き留めています。
記事数 5/pagemultibox旧・俳句日記admin
俳壇 ~ 夜の梅 ~2025/03/29
○スキットルの火酒をふふむや夜の梅
 スキットルの かしゅをふふむや よるのうめ
 季語:梅(初春)
===============================
《 注 》
※ スキットル:主にウイスキーなどアルコール濃度の高い蒸留酒を入れる携帯用の小型水筒
※ 火酒(かしゅ):ウオツカ・ブランデー・焼酎(しょうちゅう)などのアルコール分が多い蒸留酒
※ ふふむ:① 口にものを含んで、頬をふくらませた状態。「含む」の古語。/② 花のつぼみがふくらんでくること
――――――――――――――――――――――――――――――――――
*「情報」のページにも掲載しました。
辛夷(こぶし) 他1句2025/03/26
◯捨て畑に先客一人花辛夷
 すてはたに せんきゃくひとり はなこぶし
 季語 辛夷(春)
===============================
◯長閑さやお八つをねだる散歩犬
 のどかさや おやつをねだる さんぽけん
 季語 長閑(春)


風光る 他1句2025/02/25
◯風光る鏡の中のフラダンス
 かぜひかる かがみのなかの フラダンス
 季語 風光る(春/屋外は何もかも金ピカ 風までが光って見える)
===============================
◯梅古ぶ有象無象を虚に飼い
 うめふるぶ うぞうむぞうをうろにかい
 季語 梅(春)
…………………………………………………………………………………
 古い梅の虚には白蟻の巣や蜘蛛の巣があります。

野梅(やばい) 他1句2025/01/26
◯虚抱き苔むす幹や野梅咲く
 うろいだき こけむすみきや やばいさく
 季語 野梅(春)
========================
◯一駅を連ねて日暮れ探梅行
 ひとえきを つらねてひぐれ たんばいこう
 季語 探梅行(晩冬/梅の花を探して歩くこと)

日記買う 他1句2024/12/27
◯日に一句誓い新たに日記買う
 ひにいっく ちかいあらたに にっきかう
 季語:日記買う(冬)
========================
◯往路杖帰路車椅子暮早し
 おうろつえ きろくるまいす くれはやし
 季語:暮早し(冬)

- Topics Board -