2020年12月、中川駅を起点に、鈴木氏・清水剛氏・後藤氏と4人で散策した「みち」である。当時は冬だったのであまり気にしなかったが、盛夏のこの時期、小川の両側の樹木のおかげでたくさんの日陰ができ、直射日光を避けて歩けることがわかった。散策路の両側は住宅地で、小川は住宅地に挟まれたゆるやかな斜面の底辺を徳生(とくしょう)公園の池へ向かって流れている。無風状態のときもあるが、そよ風でも吹けば快適な散歩道になる(@の写真)。犬をつれて散歩する人、自転車に乗る人、ジョギングする人、大きく腕を振って歩くウォーキングの人、友人たちと談笑しながら通過していく中学生らしき一行、四阿(あずまや)やベンチに座って休憩する家族連れやお年寄りなど、すれ違う人も様々である。生えている草や木に名札が付いていて、植物の名前を確認することができる。有り難いかな、「愛護会」の人たちの手によるものと思われる。「ミソハギ(禊萩)/ミソハギ科/別名:盆花(ぼんばな)・精霊花(しょうりょうばな)」が咲いていた(A〜C)。「萩」の字が使われているが、萩の仲間ではなくサルスベリなどと同じ「ミソハギ科」とのこと。「語源は禊萩(みそぎはぎ)や溝萩(みぞはぎ)と言われる。後者の語源が示すように,山野の湿地に生える。夏のお盆の時期などに仏壇や墓に供えられ、旧暦のお盆の頃に咲くのでボンバナ(盆花)とも呼ばれる」由。ノカンゾウ(野萱草・ツルボラン科[旧ユリ科]/Dの写真)も咲いていた。橙色の花びらに黄白色の筋が入っている。黄色い花もあるようなので2輪ともノカンゾウと思われる。トンボが枯れ枝にとまっていた(Eの写真)。季節ごとに違った花や生き物が観察できるかもしれない、季節が変わるたびに散策してみようかとも思う。